おすすめの屋根材についてRecommended Roofing Material

「立平ロック」は、株式会社セキノ興産から発売されている屋根材です。
このセキノ興産は富山にある会社で、創業70年以上の老舗の金属屋根メーカーなので実績と信頼があり、お客様にも安心してご提案できます。
緩やかな屋根勾配で葺ける数少ない屋根材です。
また他のメーカーに比べて安価なので、コストを抑えたい方にもご提案しています。

縦葺きと横葺きについて

立平ロックは「縦葺き屋根」の一種です。金属屋根の葺き方には大きく分けて、軒に対して垂直に葺いていく「縦葺き」と、軒に対して水平に葺いていく「横葺き」があります。縦葺きの中にもさらに種類があり、そのうちの一つである「立平葺き」という葺き方で立平ロックは葺いていきます。

雨漏りのリスクを抑える立平葺き

立平葺きという屋根の葺き方には様々なメリットがあります。中でも雨漏りのリスクを抑えられる点が注目されています。あらかじめ加工した長い板金を垂直に葺いていくため、屋根の頂点から軒まで継ぎ目がなくなり排水性能が極めて高く、雨漏りが起こりにくくなります。

立平ロックの特徴とメリット

メンテナンスしやすい

立平ロックはメンテナンスのがしやすいことも大きなメリットです。立平ロックの素材は「ガルバリウム鋼板」が主流で、ガルバリウム鋼鈑自体が耐久性の高い優れた素材です。
さらに雨漏りしにくい立平葺きで施工する点もメンテナンス性に優れています。立平葺きに見た目がとても似た葺き方に、「瓦棒葺き」があります。
瓦棒葺きは名前に瓦が入っていますが瓦を使用するわけではなく、立平葺きと同じく金属屋根材を使用します。瓦棒葺きと立平葺きは規則的に縦状に屋根と屋根をつなぐ接合部分である凸部分があることも似ていますが、この凸部の内部に違いがあります。
瓦棒葺きは凸部に芯木と呼ばれる角材(瓦棒)が垂木に打ち付けられて固定されているのが特徴です。一方立平葺きは金属を折り曲げて構成されているだけなので中には何も入っていません。立平葺きにはこの芯木がないため、木材が腐食するようなことはありません。

シンプルで美しい形状

立平ロックはシンプルな形状で、すっきりとしたデザインが和風にも洋風にもマッチしやすくなっています。瓦棒屋根（内部に心木という木を使用した屋根材）とは違って、心木を使用しないハゼ止め仕様のシンプルな仕上がりです。
またアーチ加工も可能で、最小半径R=5m、逆そりR=30mに対応しており、美しいアーチラインのウェーブ状の屋根デザインも可能です。

強風に強い

金属屋根同士をひっかけて接合し、仕上がりが一枚の大きな金属板になるため、強風などによる捲くれを防ぐことができます。またビス留めで本体を固定するため、強風にも耐える屋根になります。

軽量なため耐震対策にも

立平ロックの重量は、㎡あたり「4kg」程度で、他の材料と比べても軽量です。軽量な屋根は建物への負荷が軽くなり、また建物の重心も低くなるため地震の際の揺れも重い屋根に比べて軽減されます。

抜群の防水性

立平ロックは、止水材（高弾性合成ゴム ホットメルト）を標準で上ハゼ内側に装填しています。ホットメルトは従来の止水材（ブチルゴム等）に比べ、耐熱フロー性や圧縮回復率に抜群の性能を発揮し、完璧な止水性が得られます。
極寒地における低温安定性も有しており、長期間にわたり安定した止水性能を維持します。

立平ロックのデメリット

メリットの多い立平ロックですが、いくつかデメリットもあります。
屋根材に断熱材などが入っていないため断熱効果がほとんどありません。また遮熱効果もないため、太陽の熱をそのまま吸収してしまいます。施工の際には屋根裏の断熱材を増やしたり、遮熱塗料を使用することによって対策できます。
また、屋根の形状が複雑な場合には通常よりも施工に時間がかかってしまうため割高になるなど向いていない場合があります。

お客様の屋根状態は一軒一軒異なるため、しっかり屋根の状態を診断をさせていただき、またお客様のご希望もお伺いした上で、最も適した屋根材をご提案させていただいております。
湖西市や豊橋市にて屋根のリフォームをお考えの方、屋根材にお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。